教室の風景 「学ぶ」ことは「まねること」から始まる・・・。 書道教室に通う子供たちは、お手本をよく見ながら同じように自分の手で書いてみる、という繰り返しを通して、基本を身に付けていきます。そして、その日々の積み重ねが上達につながるのだということを実感しています。 また、一つの文字の中に、線の太いところや細いところ、長いところや短いところ、一定の方向性や連動性があることを見い出し、それらが一体となって字全体のバランス、リズム感が生み出されるのだということを感じるようになります。 さらには、精神を落ち着けて机に向かうことで、集中力や呼吸法も養うことができると考えています。
1月のお稽古 年明けには、まず学校の書初めの宿題に取り組みました。高学年は毛筆で大きな紙に年始めの4文字を、低学年はフェルトペンでA3の紙に一年の抱負を書きました。日頃の努力の成果が発揮された作品に仕上がりました。 拓馬君のお兄さんが初めて参加してくれました。書初めの作品作りだけの参加でも大歓迎です。 そして1月のお楽しみは・・・、 鏡開きの日にお汁粉を食べました。 2月のお稽古 お稽古部屋の床の間にはお雛様が飾られ、お雛様に見守られながらの練習でした。 今月、小学二年の凜々子ちゃんが入会されました。筆記具の持ち方に不安があったので正しい持ち方から始め、硬筆ではひらがな中心に、毛筆では漢字一文字に取り組んでいます。 そして、今月のお楽しみは・・・、 バレンタインの手作りチョコチップクッキーを囲んでの「凜々子ちゃんウェルカムお茶会」でした。 3月のお稽古 小学生が多い中で、ひとり、年中さんの唯夏ちゃんは頑張っています。幼年は鉛筆とフェルトペンを使います。筆記具の持ち方から始めて、3月までにひらがなをひと通りおさらいしました。4月からは、カタカナや一年生で習う漢字の練習を始め、毛筆にもチャレンジします。ちいさくてかわいらしい唯夏ちゃんはお兄さんお姉さんに囲まれて、いわば教室のアイドル。でも、かわいらしいだけじゃなく、とても頑張りやさんで、2回連続で作品が「学年習字」に掲載されました。この調子で来年度も頑張ろうね。 そして、今月のお楽しみは・・・、 白桃のカルピスだったのですが、不評でした。いつも休憩時に食べている飴を、落雁好きの凜々子ちゃん用に和三盆のお菓子、和食好きの成美ちゃん用に黒糖の飴を用意してみたら好評でした。好みが渋いです・・・ 4月のお稽古 みんな新しい学年に進級し、気持ちを新たに課題に取り組んでいます。そして、この機会に、改めてお名前の練習をしました。進級のかかっている毎月の課題には真剣に取り組むのに、名前は案外手を抜いてしまう傾向にあるように思います。一生お付き合いをする自分の名前は丁寧に書いてほしいものです。 そして、今月のお楽しみは・・・、京都みやげのお菓子でした。 4月の始めに京都を訪れたのですが、全く桜は咲いていませんでした。でも、やっぱり京都は日本の美にあふれた素晴らしい場所です。来年こそは、満開の京の桜、見たいです。 5月のお稽古 毎年、一定期間以上お稽古を続けている方のうち希望者だけですが、日本ペン習字研究会主催の「全日本ペン書道展」に出品しています。今月はその作品作りに取り組みました。昨年は、全員、特選以上の賞をいただくことができましたが、今年は、それ以上の賞を狙いたいと、みんな真剣に取り組みました。このがんばりが、期待通りの評価につながることを祈ります。 そして、今月のお楽しみは・・・五月人形のお供えのお菓子でした。 季節感を感じてもらえたかな? 6月のお稽古 今月最後のお稽古の日、今の季節「梅雨」をテーマに、自由に梅雨に関する言葉を毛筆で書いてもらいました。最初はみんな何を書けばいいのかわからず、戸惑っていました。1年生は毛筆でひらがなも書いたことがない状態でしたし、年長さんは筆すら持ったことがありませんでした。が、それぞれ果敢にチャレンジして、立派な作品に仕上げることができました。来月には、「良琴書道教室作品展」として作品を教室内に展示したいと思います。普段は、なかなか他の人の作品を鑑賞することがないので、お互いを知るよい機会だと思います。12月に行われる向丘地区の青少年美術展への出品を予定しているので、今回の経験を美術展の作品作りへつなげていきたいと思っています。 7月のお稽古 「梅雨」をテーマにみんなに自由に書いてもらった作品を教室内に展示しました。幼年さんは初めて筆をもち、まだすべてのひらがなを書くこともできない一年生さんもひらがな二文字に挑戦しました。それ以上の学年になると、私の指導など全く必要がなく、日頃の練習の成果と自信にあふれた作品に仕上げることができました。 今月後半からは、学校の夏休みに入ったため、涼しい午前中に時間を移してお稽古をしています。夏休みにもかかわらず、朝早くから時間通りにみんなやってきてくれます。こちらも暑い、暑いといってだれることなく、しっかりと指導していきたいと思っています。 8月のお稽古 浜松町にある都立産業貿易センターで行われた「第75回記念全日本ペン書道展」の授賞式に行ってきました。会場いっぱいに作品が展示され、大勢の来場者で賑わっていました。わが書道教室からも3人が出品し、それぞれ栄誉ある賞をいただきました。日頃のがんばりが評価されてよかったね。 9月のお稽古 暑さがようやく和らいできて、秋らしい日も続くようになりました。夏休み気分もすっかり消え、子どもたちは集中して練習に取り組んでいます。 今年度になって、たくさんの子どもたちが入会してくれました。慣れない正座に耐えて練習を重ねる中で、確実に上達しているのを感じます。保護者の方からも、「友達や先生から字が上手だねと言われ、子どもが自信をもてるようになった」と声をかけていただくと、本当によかったと思います。私自身も指導していく中で、色々と学ぶこと多いです。これからも、ともに切磋琢磨していきたいと思っています。 10月のお稽古 12月に行われる向丘地区青少年美術展に出品する書道作品に取り組みました。二年生までは漢字一字あるいはひらがな二字を半紙に、三年生以上は、半切と言う大きな紙に太い筆を使って四文字の好きな言葉を書くことにチャレンジしました。幼稚園児や入会してまもない子どもたちは、初めての筆遣いに悪戦苦闘しながらも、一生懸命仕上げてくれました。高学年は慣れない状況に戸惑い、緊張もしましたが、字が大きくなったり小さくなったり、曲がってしまったり、と失敗を繰り返し試行錯誤を重ねるうちに、自分の思い描く作品に近い納得の作品に仕上げることができました。書道の楽しさを少しでも感じてくれたでしょうか? 11月のお稽古 毎月「学年習字」に当教室の生徒たちの作品が優秀作品として掲載されているのに、なかなかこの場で紹介できないので、今回はまとめてご紹介したいと思います。 どれも高学年の作品です。三年生までは、主に漢字一文字を書きますが、四年からは漢字二文字になり、五年になると画数が増え、紙におさまるようにバランスを考えて書くことが求められるようになります。 どの作品も、正しい筆の用法で、力のこもった線がひかれ、紙面上にはつらつとした字が書けていると思います。 12月のお稽古 8日、9日の2日間にわたり、向丘地区青少年美術展が開催されました。およそ1500点にのぼる絵画・書道の作品が展示され、子どもたちがそれぞれの作品に向かい合った真剣な思いが伝わってきました。わが書道教室の子どもたちの作品も会場の一角に展示されました。誇らしい気持ちで自分の作品を観ることができたのではないかと思います。多くの栄誉ある賞もいただきました。これを励みとして、また来年も良い作品が書けるよう練習を重ねていきましょう。 最後のお稽古では、ひとり一枚ずつ自宅あるいはおじいちゃん、おばあちゃんのお宅に年賀状を書いて、1年のお稽古を締めくくりました。 1月のお稽古 今年のお稽古は、冬休みの書き初めの宿題の指導から始まりました。いつも使っている紙と大きさや質感が違うので悪戦苦闘しましたが、最後には納得した仕上がりの作品を各自持って帰りました。後日、学校の書初め大会で書き上げた作品が学校に展示されるということで見に行きました。みんな基本に忠実に力強く書けていたと思いました。お稽古のとき「上手に書けていたよ」と感想を伝えると、どの子も「うまく書けなかった」「失敗した」と反省しきり。作品に失敗とか、成功とかないんだけど。でも、これも向上心の表れとして受け止め、来年こそは満足できる作品が書けるよう、また1年がんばりましょう。 2月のお稽古 書初めも終わり、落ち着きを取り戻したので、改めて名前を書く練習をしました。一年生は漢字を習い始めたので、自分の名前を漢字で書きたくなっている頃です。また、学年が上がるにつれ名前の書き方に注意を払わなくなり、課題はとても上手に書けているのに、名前が雑になっていることもよく見受けられるところです。丁寧に書くよう心がけましょう。 今月は、久しぶりにバレンタインのチョコチップクッキーを作って、みんなに渡しました。結構、評判は良かったように思うのですが・・・。 3月のお稽古 毛筆の課題に取り組む場合、技術も必要ですが、当然のことながら、筆がいかに手入れされているかがとても大事になります。最初のうちは使いやすかった筆も、使っているうちに穂の根元の部分が硬くなって先が割れやすくなったり、毛がばさついたりしてしまうことが多々あります。なので、子どもの手をとって指導する際には、子どもたちの筆の状態をチェックし、手入れの方法について指導するようにしています。道具の大切さについては、私自身日々痛感しているところです。書道に限らず、道具を使う習い事やスポーツでは道具の手入れが大切だと子ども達に学んでほしいと思っています。 4月のお稽古 最近、「学年習字」において生徒たちの硬筆作品が優秀作品として評価されることが多く、喜ばしく思っています。が、実はお稽古では、鉛筆の持ち方の矯正に非常に苦労しています。親指を人差し指より前に出して鉛筆を強く握り、鉛筆が立ったような(ひどい場合には向こう側に倒れたような)状態で書く子が少なくないのです。鉛筆の先を自由に動かすことができないため、しなやかな線が書けず、右上がりの傾向の強い書きなぐったような字になりがちです。書くときの姿勢も、紙を正面からではなく左に首を傾けたりするため、自分の書いている字を正しく見ることができず、当然のことながら、形の整った字がなかな書けません。教室では正しい持ち方をすることがきれいな字への近道だと教えてはいますが、この握り方のほうが書きやすいと言い張る子もいます。本人たちの自覚があれば矯正はもっと簡単かと思うのですが、今のところ根気強く指導するしかないように思っています。 5月のお稽古 この春から、左利きの女の子が入会されました。彼女は普段左手で書くのですが、学校の書写の時間の時だけは筆を右手で持って書いているそうです。が、うまく書くことができないため、ウチの教室で一緒に練習してみることになりました。やはり、利き手で書くように筆を細かくコントロールすることは難しいようですが、決めるポイントをきっちり決めたり、字の形の捉え方に注意すれば、十分上手に書くことができると感じています。同じ境遇で苦労されている方たくさんいらっしゃると思いますが、諦めずに練習を続けてほしいと思います。 6月のお稽古 毎年恒例となりました、第76回全日本ペン書道展(日本ペン習字研究会主催)への応募作品作りに取り掛かりました。今年は昨年より多い計5人が出品することになりました。毎月の課題と平行して応募作品も完成させなければならないので、なかなか練習の時間をとることができません。が、みんな日頃から熱心に練習している生徒たちなので、とても良い作品に仕上がったと思います。最終的な評価がどうであれ、挑戦しようとした気持ちをとてもうれしく感じます。 7月のお稽古 毛筆で漢字を書く際、一番かっこよくて見どころになるのが「左はらい」と「右はらい」です。が、同時に子ども達にとって最も苦手な筆使いもまた「左はらい」と「右はらい」です。最近の毛筆課題によくこのはらいが出てきて、子供たちを悩ませています。「左はらい」は、力強く入って、そのまま力をゆるめないで、最後穂先をまとめながらゆっくりと筆をうかせる。「右はらい」は、軽く入って、だんだん力を加え、一度止まってから、右へはじき出しゆっくりと筆をうかせていく。穂先がどこを通るのか、どこで力を入れてどこで止まるのか、筆のうかせ方はどうするのか、注意するポイントを繰り返し教えます。が、最終的には、腕全体を使って流れを感じながら書けるよう指導していきたいと思っています。 8月のお稽古 第76回全日本ペン書道展の展示会に行ってきました。今年もたくさんの作品が会場いっぱいに展示され、大勢の来場者で賑わっていました。当教室から出品した作品は、どれも優秀な作品として高い評価を受けることができました。特に硬筆の部門に三年続けて出品した6年の女の子は、一年目の銀賞から、二年目は金賞、今年は特選と着実に上達していることを認められました。本当に素晴らしいことだと思います。また来年もどんどんチャレンジしましょう! 9月のお稽古 まだ残暑厳しき折、11月に行われる向丘青少年美術展へ出品する作品に取り組みました。課題は自由なので、各自課題を決めるところから始まりました。オーソドックスな言葉を選ぶ子もいますが、大半の子はは自分らしい言葉は何だろう、書きたい言葉はなんだろう、とじっくり考えて決めていました。紙のサイズは3年以下は半紙に、4年以上は基本的に半切サイズの大きな紙に書きました。いつもとちがって床の上で大きな紙に太い筆で書くのは根気と集中力が必要で、本当に大変だったと思います。終わったときにはみんな疲労困憊していました。お疲れ様でした。作品の展示が楽しみです。 10月のお稽古 この夏、年中さんの女の子が入会されました。その時点では、まだ自分の名前をかろうじて書けるという段階でした。なんとか春までにひらがなを書けるようになって、学年習字の競書を仕上げられるレベルにもっていきたい!そのためにはどうしたらいいかな・・・と考えて、まずは市販の「てんつなぎ」や「めいろ」の本をやって鉛筆に慣れるところから始めました。次はひらがな表のなかから文字を探して書いてみたり、しりとりをしてみたり、言葉 遊びを通してひらがなに慣れるようにしました。性格的にとても明るくて、積極的に取り組んでくれる子です。どんどん言葉がわかるようになることを楽しんでくれているのがこちらにも伝わってきて、教える側としてもうれしい限りです。あとは、まだあいまいな記憶を定着させたり、字形を整えたりして、学年習字デビューに備えたいと思っています。 11月のお稽古 毎年恒例の向丘地区青少年美術展が開催されました。今年も向丘地区の小中学生の絵画・書道の作品が会場いっぱいに展示され、たくさんの来場者でにぎわっていました。当教室からも全生徒が作品を出品しました。どの作品も日頃の成果が発揮され、その子の個性があふれる作品になっていたと思います。受賞したか否かにかかわらず、作品を仕上げられたことに自信をもってもらいたいと思います。 12月のお稽古 習字教室に通っているのに、一度も墨を磨ったことがないというのでは情けないので、以前からやりたいと思っていた「墨すり」を教室でやってみました。普段は墨汁を使っているので、初めて固形の墨を見るという子もいました。手順を教えてやらせてみるものの、やり慣れない作業に四苦八苦。なかなか墨が濃くならない。そのうち墨を磨るのは面倒!と文句を言われるかなあ、と思っていたのですが、意外や意外、真剣に磨り始め、色々な濃さを新鮮さをもって楽しんでいるようでした。毎回墨をすりたい、という子もいました。時間の関係上、毎回墨を磨るのは難しいのですが、たまにはこういう経験も必要だと思いました。さらに、年末と言うことで年賀状を書くことにもチャレンジしてもらいました。最近は学校で手紙の書き方なんていうことはやらないのでしょうか?表に住所や宛名を書くことから教え、年賀状の決まり文句も書いてみました。これまた、結構一生懸命書いてくれました。相手を思いながら手で書くことの楽しさが伝わったとしたらうれしいなあ。 1月のお稽古 今年も、冬休みの宿題の書き初めの練習から始まりました。低学年はフェルトペンで新年の抱負を書きました。漢字を中心に練習をしてから、全体をゆっくり丁寧に書き上げました。高学年は、半紙より大きな書初め用の紙に、新年にふさわしい言葉を各自選んで書きました。縦長の紙に書くのは何度も経験していますし、すでに書き慣れた字も使うので、そんなに書き上げるのに苦労はなかったと思います。正月ボケを直すにはいい刺激になったのでは?それにしても、最近の書き初めの文言は以前よりラフな感じになっていて、「心に太陽を」というのもアリなんですね。30個ぐらいの言葉の中から選ぶことができたり、なるべく今時の子ども達の感覚に寄り添おうとしているのを感じます。 2月のお稽古 この時期はインフルエンザや風邪にかかったり、体調を崩したり・・・と、生徒達はお稽古に参加するのも難しく、お稽古の振替が続きました。こんな状況でも、今月の課題をなんとか全員そろえて提出できてほっとしています。それもこれも、他のお稽古事があったりスケジュールの厳しい中、お稽古に参加できるようご協力いただいている保護者の方々のお陰だと、本当に感謝しています。いつもありがとうございます。 3月のお稽古 「第56回水道週間川崎市小・中学生作品コンクール」で、当教室の六年生の生徒2名が特選と入選に選ばれました。このコンクールには、川崎市内の多くの小中学生が入学当初から毎年挑戦します。六年という小学生最後の学年で受賞できたということは、6年間を通しての日頃の練習が実を結んだようで、二人にとっての素晴らしいご褒美だと思います。いい思い出になることでしょう。 4月のお稽古 新しい年度が始まりました。一から毛筆の手ほどきを受ける小学生、点つなぎなどの鉛筆に慣れる遊びからお手本をよく見てきれいな字を書く段階に入った幼稚園児、それぞれに自分の課題をもって練習を積み重ねていってほしいと思います。ところで、教室にはいままで小学生までしかいませんでした。が、小学校低学年からずっと習い続けていた子供達が今春中学生になり、そのままお稽古を続けることになりました。本当に素晴らしいことだと心からうれしく思っています。小学生までは楷書だけを練習してきましたが、すでに十分習熟して上位の段まで取得しているので、これからは新たに行書にチャレンジすることにしました。勉強や部活動との両立は難しいかと思いますが、また今までとは違う書の世界を楽しんでほしいと思います。 5月のお稽古 毎日新聞の神奈川欄に、月1回書道のページが設けられます。今月は書写教育に力を入れている横浜の小学校の取り組みを掲載していました。子供達が飽きないようにいかに工夫しているか、お手本と見比べてどこが違うのかという子どもの「気づきの力」を引き出すことが大切であること、その問題をいかに解決するのかという「問題解決学習」を取り入れるようにしていること、読みやすい字を書くことは「伝え合う力」をはぐくむこと、などが紹介されていました。学んでいくうちに自分の字が変わっていくのが目に見えて分かるので、こども達はとても喜ぶそうです。私も、日頃から同じポイントを踏まえて指導しているつもりなのですが、改めてその方法について考えさせられました。書の勉強はただ字を書くだけではない、子供たちの中にある色んな力を伸ばしていく一つの方法だと思うのです。 6月のお稽古 毎年恒例となりました、第77回全日本ペン書道展(日本ペン習字研究会主催)に出品するための作品作りに取り掛かりました。今年は昨年より多い計6人が出品しました。初めて出品する子どももいれば、もう何度も出品していて、去年より上の賞を目指してがんばった子もいます。いつも思うことですが、最終的な評価がどうであれ、挑戦しようとした気持ちをとてもうれしく感じます。 7月のお稽古 第77回全日本ペン書道展の展示会に行ってきました。今年も、たくさんの作品が会場いっぱいに展示されていました。普段、同じ教本を使って勉強し昇級を競っている”仲間達”がどんな作品を書いたのか、生で感じることができるいい機会だったと思います。そんな中で、今年も当教室の生徒達の出品作品はどれも高い評価をうけることができました。また来年もチャレンジしましょう。 8月のお稽古 暑い日々が続き、書道のお稽古をするには本当につらい季節です。が、夏休みの課題として書道の作品提出を選んだ子供達は、めげずにがんばって作品作りに取り組みました。日常生活では毛筆を使うことはほとんどなくなっていますが、今でも学校の授業に書写があり、腕試しの場となる数々のコンクールもあります。賞をとることが目的になってはいけないと思いますが、学校で先生や友達にほめられたり、家族から祝福されれば、子どもにとっての大きな自信となるでしょう。子供たちの自信を引き出す、そういう指導を心がけていきたいと思います。 |