デジカメ閑話番外編「倫敦滞在記」
はじめに
     「引退してしまう前に、ベルカンプの姿を見ておきたい」−−−この想いが高じて、イギリスまで行ってしまったんだから、私ってばナカナカ行動的である。(ヨン様フィーバーを笑うことができない)

そんなワタシと、同行者Nの珍道中を記しておこうかと。基本的には『私のため』の記録なんだけど、ひょっとすると貴方が読んでも楽しめるかも。
・・・いや、あんまり期待されても困るんだけどね。

    ※通常のデジカメ閑話と違って、時系列としては「上から下に」という流れになります。
'04.12.21
12月10日(金)「出発」
  • フライト自体は「日本発 10:00」「英国着 13:50」。
  • 但し、ツアーの集合時間は「8:00」。
  • ロンドンに着いてから、「フルハムvsマンU」チケットを探す予定。
出発
     追い込まれるまで、仕事が進まないタイプの人間である。当然、旅行の準備も前日にバタバタとやることになって、就寝は1時前。ゲ、4時半起きのつもりなのに。

しかし、長年密かに暖めてきた計画が遂に実行のときを迎えたワケで、興奮してないはずがない。なかなか眠りに付けないうえに、1時間毎に目が覚める始末。結局、4時には寝床を出てしまって、溜めていた食器なんかを洗ってみたり。(ちょっとアピール)

5時前「N氏、ちゃんと起きたかな」と思ったところで電話が鳴る。向こうも同じことを考えていたらしい。

6:13渋谷発の成田エクスプレスに乗るべく、5時半頃にスーツケースをガラガラ引っ張りながら家を出立。

同行者N氏
     今回の道連れは、渡タイのときと同じN氏(一応会社の先輩)。何かと共通項の多い人で、鹿島に遠征に行ったことも。ま、私にとっては気の置けない人であり。

ちなみに、この方、英語はほとんど喋れない。もっとも私も、基本的には同レベル。但し、羞恥心が捨てられれば、テキトーな英語が口から出てくることも。

・・・現地で、チケットをゲットしなくてはならないのに、大丈夫だろうか。

出張帰りの
     無事、成田エクスプレスでNと落ち合う。成田に着こうかというところで、Nのケータイに着信有り。会社のK氏から。K氏、ちょうどタイ出張から帰国したところで、成田で落ち合おうよ、ということに。

実は、Nと私、二人で抱えた宿題を消化できずに、会社を休んだような状況で、その皺寄せがK氏に及ぶ可能性も。そこら辺の話しがちゃんとできていなかったので、良い機会。しばし情報交換をして「じゃ、楽しく行ってこい」と笑顔で送り出してもらう。ふぅ。

その代わり、成田の免税店でお買い物を頼まれた。

全員集合!
     ツアーカウンターに行って、添乗員さんに挨拶。全部で14人であることを知る。

チェックイン後に、その14人が集合。二人組みが6つと、個人参加が2人。男の2人組みは我々だけ。「若い女の子、いねーじゃねーか」とガックリしているN。

2時間前の集合でも、そんなに時間的余裕はなく、急いでポンドへの換金を済ませて、出国手続きへ。

搭乗ゲートが開くが、添乗員さんが人待ち顔で周囲を見回している。全員が集まっていないらしい。どうも、団体行動がうまくいなかそうな参加者が多そう。(この予感は、当るのである)

エコノミー
     当然の如く、飛行機の座席はエコノミー。Nが「窓から写真撮るゾ」と気合が入っていて、窓際の席にNが座って、その横に私。で、通路側はイギリス女性。「あ、トイレに行くにも、席を立ってもらわんといけませんな」とちょっとブルー。1つ前は、イギリスのヤローが3人。ここは非常口エリアで、席の前が広く開いている。うらやましい。

最初の食事−−−夕飯ですか?−−−で、薦められるままにワインを飲んでみた。で、失敗。空きっ腹にワインを流し込んだせいか、かなり酔ってしまった。しょうがないので寝てしまったが、酒を飲めないN曰く「吐く息が酒くさくて、俺が酔いそうだった」。

通路際のオネェチャンにしろ、前の席のヤローどもにしろ、スッチーさんを呼んでは飲み物だの食い物をガンガン頼んでいる。それに勇気を得て?、ボクチンもジュースだのお菓子だのにバクついておりました。

「行きの飛行機は時差対策のためにも、いっぱい寝ておこう」なんて考えていたものの、そんなこんなしているウチにロンドン到着。外を眺めると、憂鬱にもなりそうな「ドンヨリ」

ホテルへ
     当たり(というかハズレ)な入国審査官の前に並んでしまって、入国カードの記入に不備をツッコまれる(Nと同じこと書いたのに)。添乗員さんに助けてもらいつつ、なんとか無事入国。ふぅ。Nはタバコが吸える場所はないか、とキョロキョロ。挙動不審である。

ヒースロウ空港からはバスでホテルまで移動。車中、ロンドン市内交通機関やその乗り方、スリが多いから気を付けろ、等の現地情報がクレチャーされる。そんな話しを右から左に流しつつ、車窓を眺めるが、、、「ドンヨリ」

ま、事前の天気予報に雨マークが出ていたことを考えれば、降ってこないだけでも、ラッキーと思わねば。

チケットゲット作戦
     ホテルに到着後、すぐにピカデリーサーカスに出てチケット屋を廻る、というのが用意周到な、Nと私の計画である。がN、ホテルで部屋割りをしてもらった直後に、添乗員と現地のガイドさんに「近くに、チケットショップとか無いですかね?」などと聞いている。時差ボケに気力を削がれたのか、"近場で済ませたい"様子ありあり。ださ。

早速、エージェントに電話を掛けてくれるガイドさん。しばらくすると「フルハムとマンチェスターUですよね、、、ゴール裏だと£110、サイドで£180なら取れるますが」との回答。む。

顔に「俺、疲れちゃったよ〜」と書いてあるNに負けて「じゃ、それ(£180)でお願いします」と一旦言いつつ、釈然としないものを感じ、回答を一日延ばさせてもらった。(続く)

延泊
     ツアー参加者に、一人で参加のオバサン有り。我々の話しを聞いていて、「え、その試合行かれるんですか?」とか話しをする。なんでも、昨シーズンも「チェルシーvsアーセナル」の観戦ツアーに参加されたというツワモノ。どちらを応援するんで?と聞いたら「もちろん、アーセナルです」。良いオバサンである。

 オ 「フルハムの試合って、何曜日ですか?」
 私 「あ、月曜ですよ」
 オ 「じゃぁ、早い時間なの?」
 私 「いえ、PM8:00キックオフということになってます」
 オ 「え、月曜って変える日ですよね?」
 私 「あ、僕ら延泊するんですよ」

そう、僕らは月曜の試合を見るために、一日延長したのである。チケット取らなきゃならんのでぃす。

リサーチ
     ケガという話しもあったベルカンプについて、このオバサンに聞いてみると「え、ケガなんですか?」と逆に聞き返される。「そういう記事を見たんですが」「でも、今週のチャンピオンズリーグの試合にも出てましたよ」「あ、そうですか」。

そう、ミッドウィークにチャンピオンズリーグの予選リーグ最終戦があって、ローゼンボリ相手に「5−1」と圧倒。無事、決勝トーナメント進出を決めていたアーセナル。どうやら、この試合に出ていたらしい。ここら辺の情報をつかみきれていなかったのである。

ここから話しに加わってきた添乗員さん曰く「途中までの出場でしたケド、かなり動き良かったですよね。一番キレていたんじゃないですか」。ほ、とりあえず最悪の事態は避けられたみたい。

ツイン?
     部屋に入る。紹介では「三つ星クラス」とされたホテル、ソファーがあって、机があって、セミダブルなベッドが1つ。「可も無く不可も無くですな」な第一印象だったが、どこか違和感有り・・・「え、ベッド1つですかっ?」

一瞬、Nと同じフトンに入る姿を想像して目眩を覚える。が、直ぐに思い付く「あ、これ、ソファーベッドですな」。添乗員さんに確認してみると、ここのホテルのツインは、そういうことになっているらしい。安堵の溜め息。

しかし、セミダブルなベッドとソファーベッド、どちらが良いかは一目瞭然。毎夜、ジャンケンで寝床を決めることでNと合意。(負けないゾ!)

続・チケットゲット作戦
     部屋にあんまり長居していると、外に出るのが億劫になりそうだったので、早々に身支度を整えてピカデリーに出発。

実は、渡英前に、ロンドン在住の方が運営されている掲示板でいろいろ相談をさせてもらったいたのだが(お世話になりました)、そこでチケット屋を2ヶ所、日本語でチケットの遣り取りができるかもしれない場所2ヶ所を教えてもらっていたのである。£180に流れつつ踏みとどまったのは「折角教えてもらったのに、その情報を活かさないでは勿体無い」という思いから。

チケット屋のうちの1ヶ所は、ピカデリーサーカスの地下鉄駅構内にあって、直ぐに発見。チケットがあるか聞いてみたところ、「£90」との情報。お、安いかも。印刷してきたフルハムのスタジアム図を見せて、どの辺りの席かと聞くと、フルハムのゴール裏を示す。え、フルハム側しかないの・・・。フルハムのメンバなんて、ファン・デル・ザールくらいしか知らないのよ、私。

こっち(サイド側)とか、こっち(アウェイ=マンU側)はないの?と言うと、どこかに電話しているチケット屋の兄ちゃん。すると「サイドは無いが、こっちなら£100」。アウェイ側ってこと?と聞くのだが、ここで彼は「ニュートラル」というのである。ニュートラル・・・?

ま、とりあえず、サイドの席がないなら、ということで他を廻ってみることにしたのだが、この"ニュートラル"が何を示すのか分からなくて、踏み込めなかったという面もあったり。(指定席を望んでいたし)

続々・チケットゲット作戦
     地下から地上に出て、周囲を見渡す。教えてもらったもう1件の店が「HMVの入っている建物にある」とのことだったから。無事見つけられて、建物の中にズンズン入っていったのだが、開いておらず。閉店時間を過ぎていたのかも。

ここら辺から、流石に脳ミソの働きがサル並みになる(サルに失礼かも)。地図上で、自分達がいる場所が分かって、行きたい場所も分かっているのに、次の交差点まで進むと、どっちに曲がって良いのか分からなくなるのである。地図を何度も見返して、なんとか辿り着いた日本語情報エリアだが、残念ながら有効な情報は無し。

そのエリアとは、日本食を扱っているお店の、「買います/譲ります」的掲示板のことだったのだが、店内を軽く物色。カレー粉とかオタフクソースとか置いてあって、日本の倍くらいの値段。ま、しょうがないよね。

Nと見合わせて「今日のところは、こんなところですな」と結論。いや、頑張ったと思うよ>僕ら。

初ディナー
     食事について、渡英前にNと決めた約束事は次の2つ「マック禁止」「日本食禁止」である。そんな我々が夕飯を採った店、それは、、、「バーガーキング」。いきなり、コレ。

あれ?あの約束は?と言ったら、「バカ、バーガーキングは日本から撤退しちゃったんだから良いんだよ」とN。なるへそ、ま、お互いサル頭になってますからね、ムリしないでおきましょ。日本では、妙にお腹いっぱいになった印象があったのだが、それほどでも無く(同じボリュームだったのではないかと)。

店を出てから、ピカデリーの夜の風景などを撮りつつ、ブラついてみたり。その先で見つけた(移動?)遊園地でNは振り回されるブランコに乗る。誘われたのだが、疲れてテンションを上げられなかったのと、体が冷え切っちゃっていたので、パスさせてもらう。その分、微妙な表情のNを動画で撮っておいた。

戻ってきたN「一人で乗っているのは寂しかった」とのこと。そうでしょうね。

地下鉄に乗って、ホテルの最寄りの駅へ移動。ピカデリーサーカスから乗り換え無しで行けるので助かる。

今日のジャンケン
     ホテルに到着。

早速、今日のベッド取りジャンケン。N「グー」私「チョキ」・・・が〜ん私の負け。

先に風呂に入らせてもらったのだが、出てくると既に落ちているN。何度か声を掛けても起きないので、そのアブナイ表情を写真に記録しておく。その後、ベットをユスるとノソノソ起き出して、風呂に入っていったNだが、、、今度はこっちがもたない。落ちる。

長かった一日が幕を閉じた。

12月11日(土)「1日目」
  • この日は一日フリー。
  • ツアー会社の用意した、オプショナルツアーを申し込み済み。
起床
     6時起床−−−旅行に来て、こんなに早起きするのもどうかと思うが、申し込んであるバスツアーの集合時間の関係で、しょーがない。それに部屋を代えてもらおうとしていたので、一度チェックアウトをする必要があったから、その準備の時間も見ておこうと。

なぜに部屋を変えるの?−−−入った部屋が禁煙部屋だった(禁煙部屋しか空いてなかった)ので、喫煙者Nが「お部屋で吸いたい!」とダダをこねたから。そのお陰で荷物を広げられなかったり、でプチ・ストレス。

コンチネンタル形式の朝食をたいらげて、荷物のパッキングを終えたところで、部屋の電話が鳴る。添乗員さんからで「その部屋でタバコを吸っても良いようにホテル側と交渉したから、部屋は変わらなくて良い」とのこと。もうちょっと早く電話をくれれば、パッキングに苦労せずに済んだのに。^^;

『バース・ストーンヘンジ・ソールスベリーツアー』
     というのが、我々が申し込んだバスツアーのコース名である。

最初に立てた計画では、この日の予定は、ピカデリーサーカスの辺りでフルハムのチケットを探しつつ、ロンドンの有名どころ(ビックベンとかバッキンガム宮殿とか)を廻ろう、というものだったのだが、バスツアーの案内を見たNの「ストーンヘンジ行くべ」の一言で、計画は急遽変更という、この日である。

申し込んだのは良いが、学生時代と同様、予習をほとんどしていなかったので、ストーンヘンジも、バースシティーも、予備知識はほとんど無し。「ハズレだったら、どーしよう」と思う私の傍で、Nはストーンヘンジを楽しみにしている様子。

添乗員さんに「見つけられなかったので、昨日の"£180"のチケットを」とお願いして、封筒に入れた、その代金を手渡す。まぁ、ちょっと高いけれども、チケットゲット作戦で時間をムダにしたくはないし、、、と。

バスツアーの集合場所に連れて行ってくれるバス
     に乗るのは、Nと私の他には、もう一人。そう、あのオバサンである。もっとも参加するコースは我々とは違うものなので、集合場所まで同行というだけ。

約束の時間7:15を過ぎても、一向に迎えが現れないので、前回参加されたツアーのことや、スタジアムの様子などをヒアリング。なんでも前回は「スゴい見易い席でした」とのことで、高まる期待感。

しばやくして、迎えのバスが来る。外に出てみると、なんと大型観光バス。「3人で乗るには大きすぎるゾ」と思ったら、他のホテルも廻っていったのでした。

霧のロンドン
     この朝、外はガスっていて、「霧のロンドン」のイメージのまま。霧は、ずっと深い状態でなく、濃いときもあれば、そうでないときもあり、といった感じ。

何件目のホテルだったか、バスは日本大使館前の通りで待機。道の反対側は大きな公園(セントジェームズ・パーク辺り)で、霧の中に葉を落とした木々の姿が見える。8時を過ぎたところで、太陽が顔を出したタイミングとなり、なかなかに幻想的な風景となる。

急いでカメラを構えて、シャッターを切る。ちょっといいものを見た気分。

ツアー出発
     集合場所は、ビクトリア駅の近くのツアー会社の窓口前。駅の近くで降ろされるから、後は歩いていってね、と事前に説明されていたのだが、バスが遅れたせいか結局、その集合場所の前まで連れていってくれてラッキー。

既に、ツアー参加者が列を作って待っていて、その列に加わる。欧米系の人が多いが、日本人の姿もチラホラ。

バスに乗り込むところで、「日本人は後ろの方に乗れ」との指示。1台のバスに、英語ガイドと日本語ガイドの2人が乗るので、エリア的に分けるためらしい。最終的に、欧米系の人が40人程(<高齢の方が、案外多い)に対して、日本人は10人。

日本語ガイドは、50代くらいの女性。日本よりもイギリスでの生活の方が長いくらい、との自己紹介。無線のイヤホンが配られる。これを通して、ガイドしてくれるらしい。

ロンドンを離れて
     我々が向かうのは、ロンドンから見て西の方向。ガイドさんの話しでは、バス運転手のサービスで殺風景な高速道路でなく、一般道を使ってくれているとか。車窓は都会の景色から、戸建ての住宅街や、郊外の緑豊なものに変わっていき。

市街を完全に抜けて、牧歌的風景が広がっていったのだが、驚くのは、その広さ。多少のアップダウンはあるものの、山の姿は見えず、延々と麦畑なり牧場なりが広がる景色は、思っていた以上に雄大。

行ったことがないクセに、きっと北海道もこういう景色なんだろうなぁ、なんて思ったり。

ストーンヘンジ着
     (前にも書いたが)予備知識を持たないまま来てしまったストーンヘンジである。いつかのテレビ番組で「古い昔に組まれた石の建造物で、その目的は不明だが、太陽暦と深い関係にある」という程度。

入り口で、大きいシャモジのような形の音声ガイド機を渡される。道端に記された番号を入力すると、それに応じたガイドを日本語で流してくれるのである。

で、そのストーンヘンジ。遠くから眺めて「大きいね」とは思っていたのだが、間近−−−と言っても柵が張ってあって、そんなに近くには寄れない−−−で見ると「お、お、おおきい」という実感。これがまた、霧の中で霞ませてみたり、かと思えば晴れた青空をバックに誇らしげに佇む姿を見せたりして、神々しさアップ。

「確かに、これを人力だけで作り上げたのだとすると(そうなんだけど)スゴいわ」と、素直に感嘆。その昔、日比谷にイースター島のモアイ像を見に行って、興奮したことを思い出してみたり。・・・巨石好き?

やはり興奮気味のNと、ストーンヘンジをバックに写真を撮り合ったり。ついつい出口付近のショップで、写真パネルを土産に買ってしまった。(そんなに大きなものじゃないケドね)

ソールスベリー
     次は、もっと予備知識のないソールスベリー。バス車内でのガイドさんの話しを聞くと、町の中心の教会「ソールスベリー大聖堂」がたいそう由緒正しきものとのこと。貴重なマグナカルタ憲章が見られるというところでも有名とのこと。
(すまぬ、これくらいの説明しかできんのだ・笑)

教会は、中央に大きく聳え立つ塔を持ったもので、その重さに塔が微妙に歪んでしまったとのこと。やはり霧が出ていて、その中に淡く浮かぶ教会のシルエットが神秘的でありました。

日本人ツアー一団
     ソールスベリーのレストランにて昼食。ここで初めて、他のツアー客と会話を交わす。ちなみに参加している日本人10人は、「御夫婦1組」「父娘息子の家族連れ」「単独参加の女性2名&男性1名」「Nと私」という構成。

御家族は、イギリスに住む娘のところに父と息子が遊びに来たらしい。聞けば、埼玉出身で、息子はレッズファンとのこと。おぉ同志!と固く抱き合い(ウソ)、気になるチャンピオンシップ第2戦の話しに花が咲く(これはホント)。

娘「折角来たんだから、プレミアの試合見に行けば良いのに。アーセナルとチェルシーの試合があるよ。」と2人に。思わず「あ、僕ら、その試合に見に行くんですよ」と口を滑らす。彼女がチケットを取ろうとしたのだが、かなり高額になっているとのことで、どうやって手に入れたのかと質問される。「観戦ツアーなんで、ツアー会社が用意してます」。

ここで単独男性が口を開く「あ、仕事で来たんじゃないんですか?」。この人はイギリス出張で来ていて、その休みにこのバスツアーに参加したらしい。で、次の日にはヘルシンキに渡るとか。「僕らは仕事を休んで来たんですよ」とチト恐縮。

我々が席をとった大テーブルには、やはりバスツアーに参加のカナダ人家族が相席。ガイドさんや娘さん、単独男性は、この家族と英語で雑談をしている。新潟で地震があった話しや、彼らのルーツ−−−ドイツからの移民だとか−−−についてとか、一応ヒアリングできてたんだけど、そのうち頭が疲れてしまいました。TOEICの良いトレーニングになったことでせう。

バースシティ
     昼飯を食べ終えてから、向かった先はバースシティ。カタカナで書くとバースだが、現地表記にすれば「Bath」、そうお風呂である。

その昔、ローマ帝国の支配は、この辺りにも及んでいて−−−確か、さらに北方には長城を立てたんだよね?−−−、その支配層がローマ式の風呂場を作ったところが、Bathの語源となっているらしい。で、これが遺跡として残っていて、ユネスコの世界遺産にも登録された、と。

風呂の遺跡には、今でも温泉が涌いていて、暖かそうな湯気が上がっていたり。「殺菌処理されてないので、触らない方が良い」とのことなので、触ってみた(<おい!)。む・・・これが全然ヌルい。湯気に騙されてはいけない。

遺跡は地中を掘ったところから見つかったもので、今でも埋まっている部分が多い。見学する方も、なんとなく下から見下ろしたり、穴の向こうを覗きこむよう姿勢が続く。

浮かない顔のN「なんか、感じ悪くねぇ?」。どことなく、イヤァな気配を感じているらしい。「俺、霊感強いんだよ」・・・風邪引いたんじゃないスか?。

日は暮れて
     このバスツアー、細細としたトラブルが続いていて、予定に対して大幅遅延。それでも、バスの運転手もガイドさんも、どこかで取り返してやるみたいなこともなくて、逆にいろいろ廻ってくれていたみたい。バースの遺跡を出てから、バス集合の時間まではまだ余裕あり。

遺跡は街の中心にあって、出口を抜けると目の前はショッピングストリート。まさにクリスマスセールな雰囲気で、太陽が落ちてライトアップされた店は、どこも落ち着きがあるんだけど華やか。進行が遅れて、逆に良かったかもねぇ、と道をそぞろ歩き。

「やっぱ、オリーブ買ってくるわ」と、来た道を戻ったN。道端の露店で買ったのは、チーズの詰められたオリーブ。1つ頂戴する、、、あまり、おいしくない(漬物系は苦手である^^;)。

おぇ!
     バスはロンドンへ向けての帰路をスタート。帰りは高速を使ったのだが、なんとも真っ暗なのがイギリスなのハイウェイであります。Nに言わせると「日本の高速が明るすぎるんだ」とのこと。

ポケットをゴソゴソとやっていたNが低く呟く「マズい」。財布でも落としたか、、、違うんである。「手元に残っている現金が多いんで不思議に思ったのだが、どうやら封筒に£180を入れ忘れたらしい」。

今朝ホテルを出るときのこと、添乗員さんにチケットの手配をお願いして、お金の入った封筒を渡したことは書いた通り。で、この封筒、私が£180を入れてからNに渡したのである「じゃ、Nさんもココに£180入れて下さいね」と言って。で、この男、それを忘れて、一人分のお金しか入っていない封筒を添乗員さんに・・・。あちゃ〜。

といって、ここで騒いでも、どうにでもなるものでない。「あの場で額を確認しなかった添乗員さんが悪い」ということにして、£180しか入ってない封筒を見て、動揺したであろう添乗員さんの心境と、その後どう行動しただろうか、と想像して大笑いする。

・・・かなり人の悪いコンビである。(考えてみると)

バス下車
     車中、いつの間にか寝ていたがフト目を覚ますと、渋滞にハマっていたらしくノロノロと進軍中。ちょうど車線が狭まっているところで、進路の取り合いに殺気立ったものを感じる。それは東京もロンドンも同じ。車線減少の先に救急車の姿、、、ややっ、事故があったらしい。(そのための車線制限だったんですな)

時間は予定を遥かに過ぎて8時になろうか、というところ。特に予定が入っているワケでないので、遅くなっても構わないのだが、夕飯の心配は自分達でしないとならない。そこでガイドさんに、オススメの店等を聞いてみた。

「イギリス料理と言えるものは、あまりないですね。ただ、インド料理とか中国料理はおいしいですし、人気があります。」とのこと。チャイナタウンでは広東料理が選んだ方が良いらしく、「ニューワールド」や「チャンチェンク」といったお店の名前が挙がる。特に後者がススメられた。

渋滞を抜けて、バスは地下鉄の駅近くで停車。希望者は下車せよ、とのことで我々も下りる。さぁ、チャイナタウンのあるピカデリーサーカスへ、いざ行かん。

シェフチェンコ?
     昨日も来たピカデリーサーカスだが、実はチャイナタウンも昨夜の散策でチェック済み。ほどなく到着して、さぁ店を探そうというところで、N「ニューワードじゃない方の店の名前、何だっけ?」。あぁ、今私もそれを聞こうとしたところだったのに・・・。

ちゃんとメモしておけば良かったのだが、これまでNがマメにメモを取っていてくれたので、、、というより、メモ帳を持ち歩いていなかったのでNに任せていたのだが、Nもここでは気が抜けていたらしい。2人とも「シェフチェンコ」に近いイメージだ、ということで合致はしたのだが、何の役にも立たない。

とりあえず、チャイナタウン−−−そんなに広くはない−−−を一周してみた。で、ニューワールド(新世界)は直ぐに見つけられたのだが、チャンチェンコだかシェフチェンコだかは見つからない。諦めて、ニューワールドにすれば良いものの、2人とも「でも、あっちの方がおいしいんだろ?」とか言って入ろうとしない。あはは。

結局一周しても、それらしき店は見つからず、チャイナタウンの入り口に舞い戻る。

視点を変えてみれば
     チャイナタウンの入り口に立つ門のたもとでタメ息を付く2人。「ひょっとするとチャイナタウンの"中"でなくて、隣接したところにあったりして」と提案。とりあえず、視線を門から外に向けてみると、、、目の前、通りの反対側に「Chuen Cheng Ku」の文字発見。「アレじゃない?」

正解かどうか、もうこれは食べてみるしかない。というか、おいしければ正解でなくでも良いのである。中に入ると、待たされることもなく席に案内される、、、夕飯には遅い時間ではあったが、店によっては行列になっているところもあったのに、、、やはり失敗だろうか。渡されたメニュー−−−日本語の表示もあった−−−から、2人前のコースをオーダー。

皿や箸が並べられると、台車を押したお姉さんがやってくる。もう運ばれてきたかと思ったが、その台車にはコース料理には無いものばかり。こちとらコースを注文済み、疲れた頭で「?・・・」と呆然としてると、そのお姉さん、哀れんだ表情を見せて立ち去る。頭はビールでクルクルしてくる。Nの顔には「ここ違うだろ?」の文字。

その後、店内を廻る台車は我々のテーブルに近付くこと無く、コース料理が次々と運ばれてくる。味は、、、マズくはないが、ウマくもなかった。漠然と"敗北感"を感じながら、ホテルへ戻る地下鉄に乗る。

チケットは?
     ホテルに戻ってテレビを付けると、この日に行なわれたプレミアの試合のダイジェストが放送されていた。番組の司会者が、どこかで見た顔、、、「リネカーだ!」。名古屋ファンなら、喜ぶかブーイングするかのどちらかだろう(後者の方が多いに違いない)。

Nが添乗員さんの部屋に電話を掛ける。360£の予算が180£になってしまって、彼女はどうしたか−−−「90£で売っているチケット屋を見つけました」。いやはや、この人もツワモノである。彼女の(不)名誉のために言っておけば、一人辺り180£なのか、2人で180£なのか記憶になくて、封筒の中身を見て一人90£の予算だと判断したらしい(メモしといてよ^^;)。試合当日の月曜にチケット屋に受け取りに行くので一緒に行こう、ということに。

この大成果に盛り上がりつつ、さっきの中華料理の内容をクサしつつ、明日の予定を考えつつ、「っていうか、明日遂にアーセナル戦じゃないっすか」と感激しつつ、、、夜は更けて。

今日のジャンケン
     「じゃ、そろそろ・・・」

勝ち。一勝一敗のタイ。うな垂れるN「ソファーベッドで寝れるかなぁ」。「大丈夫っすよ。さ、Nさん、風呂入っちゃって下さい」。

と言ったのに、、、

BS放送
     我々の泊まったホテルでは、日本語チャンネルとしてNHK-BS放送(海外向けの放送だと思うが)が放映されていたのだが、お堅い内容の番組多し。あまりチャンネルも合わせてこなかったのだが、ここでポチッとやってみたら、、あれ?サッカーの試合やってるね、、、あ、Jリーグだ、、、レッズvsマリノスだって、、、えぇぇぇぇ、チャンピオンシップ第2戦デスかっ。

現在の時間は午前1時、で試合の方は後半20minくらい、スコアはゼロゼロ、ゲームは白熱。アントラーズなNも「これを途中で止められねぇよな」とか言って、風呂に入りそびれる。そうこうしているウチに、マリノスは一人退場者を出して、ホームのレッズが断然有利、、、「2時くらいには寝られるよね」という予想もできるワケで。結局、観戦続行。

レッズに何度チャンスがあっただろうか、でもマリノスはシブとい。90min終了段階で、アレのFKの1点で勝ったものの、2試合トータルで決着が付かずに延長戦。ここでも、のらりくらりとマリノスにいなされて、、、そのままPK戦になって、ナビスコと同じ流れで敗戦。あ〜あ〜、試合的にも睡眠時間的にも最悪な結果。

風呂から出てきたのは何時だったか。先に風呂に入ったNは昨日と同様、ソファーベッドの上で毛布もかぶらずに、気を失っている。全然寝れてるじゃん>N。

12月12日(日)「2日目」
  • 「アーセナルvsチェルシー」戦。キックオフは16:00。
  • 午前中は、ロンドン北西部辺りを徘徊する計画。
霧を期待して
     前日の朝の情景が、気に入ってしまった二人である。何しろ、ここは「霧のロンドン」、期待するなって方がムリな話し。しかも、今日は、試合の前にリトルヴェニスとかベーカーストリートの辺りで写真を撮りまくろうと予定だったり。で「今日も早起き」、というのが昨日の夜の決定事項である。チャンピオンシップ観戦前のことだが。

レッズ敗戦のショックからか−−−いや、Nにショックは無かったハズだが−−−、ちょっと遅れて起床。いまひとつテンションも上がらず。ま、これでも霧が出てくれてれば、楽しみではあるのだが・・・、とカーテンを開ける。

「どよ〜〜ん」。単なる曇り空、霧が出そうな雰囲気も無し。が〜ん。

ネタを明かすと、この日以降、霧が出た日は無かったのである。霧のロンドンは何処へ?。

メゲずに出発
     朝食の香ばしいパンに救われたき分になってホテルを出発。地下鉄乗車は8時だったが、日曜の朝のせいか、それとも混まない路線なのか−−−初めて乗る路線でした−−−、人の姿はかなり少ない。レンガ造りのアパートが並ぶ景色を車窓に見ながら、ベーカーストリートに向けて地下鉄発車。

降り立ったベーカーストリート駅のホームは、歴史を感じさせる雰囲気。それは改札に向かう途中も、そして改札を出て地上に出るまでも、変わらず。キレいなわけでもないし、特別手入れがいき届いているわけでもない。でも、明る過ぎず暗過ぎず、シブさがあって。

地上に出ると、目の前にはパイプを握ったシャーロックホームズの像。なるほど、ホームズの雰囲気だったのかもしれませんな。

人影少なく
     曇り空の下、ベーカーストリート駅を出て、シャーロックホームズ博物館に足を向ける。風は強いし、気温も低い。道を歩く人の姿も少ない。

「ベーカーストリート 221番地」を示す表札が貼られた建物は、とても大きなビル。なんでも、当時ベーカーストリートは100番地までしかなかったのだが、その後番地が増えて、結果的に221番地ができたものらしい。ちょっと有り難味はなかったのだが、とりあえずパチリ。

その建物の前の道をさらに進んだところに、シャーロックホームズ博物館を発見。さすがに、この界隈はホームズの小説の雰囲気を残している、、、と言っているが、ホームズの小説を読んだ記憶がないので自信は持てない(すまぬ)。

時刻は8:45、流石に博物館は開いていない。この辺りをブラブラして開館時間を待つ手もあったのだが、寒いのである。泣く泣く(でもないが)、ここはパスして、次の目的地へ。

アビーロードへ向けて
     シャーロックホームズ博物館の前をさらに進むとあるのが、リージェンツパーク。大きな池のある公園で、池には水鳥の姿も。霧が出てくれてれば、そこそこ画になったと思うのだが、クリアな曇天?では、ただ寂しいだけの雰囲気。ガイドブックには花壇が整えられているとあったのだが、冬だし。

何かを期待して歩くが、鳥のフンの跡と、ジョギングに勤しむ人以外に出会うものは無く、公園をスルー。そのまま、アビーロードに歩を進める。

「アビーロード」、ビートルズが頻繁にレコーディングしたというスタジオ(跡)が目的地。と言っても、Nがビートルズの熱狂的なファンだという話しは聞いたことがないし、私も右に同じ。「ミーハーなヤツめ」と笑ってくれても良いが、ロンドンの普通の町並みを歩いて見て廻りたかった、という狙いもあったのである。

一帯は大きな家もあったりして、高級住宅街なエリア(たぶん)。シックな建物を眺めながら、静かな雰囲気の中をテクテクと歩いていくのは、それはそれで楽しいヒトトキであります。

アビーロードスタジオ
     ロンドンに来てからここまで、考えてみると地図を片手に目的地までスムーズに辿りついたことがなかったりする2人である。で、ご多聞に漏れず、アビーロードには入れたのだが、アビーロードスタジオが見つからないのである。ださださ。

「スタジオの前に横断歩道があって、そこでジャケットの写真を撮ったんだから」と中途半端な知識を2人で持ち寄って、横断歩道のある交差点を目印に来た道を戻ってみて、やっと発見。「さっき通ったじゃんか、ここ」とN。2人で歩いてたんだから、人のせいにしないように。

何年も前のニュースで、EMIがこのスタジオを手放したと聞いた覚えがあったが、確か玄関の上にあったはずであるEMIの文字は無く、代わりにピアノのマークが。その玄関の柱にはプレートがあって、ビートルズ絡みかと思いきや「Elger」−−−イギリスの作曲家−−−の名前が刻んでありました。この人も、ここでレコーディングでもしたのかな?

横断歩道
     アビーロードスタジオをバックに写真を撮りあって、、、さ、横断歩道へ。これがメインですから(笑)。

が考えてみると、1人がカメラを構えるとなると、横断歩道を渡るのは1人だけ(当然)。今一つ面白味に欠ける写真になりそう、、、と思ったらタイミング良く、ロシア人と思われる夫婦(親子かも)がやってきて、「シャッターを切ってくれないか」とジェスチャー。案外交通量が激しくて、タイミングが難しかったのだが、横断歩道を渡る姿をお互い撮り合った。よしよし。

この交差点の付近、電柱だとかベンチ、レンガの塀には落書き多数。N「俺達もやる?」「やめましょう」。日本人のものと思われるものが幾つも見られる、チト恥ずかしい。

最寄りの地下鉄駅「セントジョーンズウッド」に小さなコーヒーショップ有り。ビートルズの絵葉書とシオリを幾つかゲット。お腹に横断歩道だけがプリントされた、Tシャツがイカしていた(日本人のオバさんが買っておりました)。

リトルヴェニス
     ベーカーストリート駅で、行きに乗ってきた路線に乗り換え。その乗り換えの構内で、壁のタイルにホームズのシルエットがプリントされていることに気付く(カッコ良い)。「ロイヤルオーク」で下車。

目的地は『リトルヴェニス』−−−運河があって、そこに船上で生活している人達のボートが並んでいるらしく、「まるでヴェニスのようだ」という解説である。が、そんなイメージとは対象的に駅前は高速道路が視界を塞いでいる。その高速道路の向こう側にあるであろう、目的地へ向けて徒歩開始。サッカーや駆けっこをしている子供たちとスレ違う。

ホントに狭い運河に船が並んでいる。中にはカフェやレストランになっているものも。行ったことがないのだが(笑)、ヴェニスもこんな所なのだろうか(違うんだろうな・笑)。雰囲気は良い、、、のだが、エリア的にはそんなに広くない。「リトル」の看板に偽り為し。

もうちょっと人の気配というか、生活観みたいなものが感じられれば、違った面が見られたんじゃないかと。じゃなければ、霧が出てくれればねぇ、、、。ま、望み過ぎもいけませんね。

延々徒歩
     そろそろ昼飯をと向かった店は、リトルヴェニスを抜けてさらに進んだ辺り。折角イギリスに来たんだから、パブにでも行ってみようじゃないか、ということだったのだが、パブだけにまだ開店準備中。試合前の集合時間もあって、そんなに時間に余裕があるわけでもない。ということで、昼飯をホテル傍のパブに変更。

現在地は、駅と駅の丁度中間くらいなので、帰る方向のウエストボーンパーク駅まで歩くことに。いやぁ、なんか異様に歩いてません?私たち。

アクシデントがあったのか、しばらく電車が来なかったものの、無事ハマースミス到着。駅前のパブは営業中。恐る恐る店のドアを開けて中に進入、、、ドキドキ。

オーダー
     店内はカウンターだけでなく、テーブル席も幾つか。そのテーブルに、先客が一組。ちょっと安心して、我々もテーブル席に着く。

テーブルにはメニュー。2人で覗き込んで、品定めはできたのだが、、、オーダーは取りに来るのだろうか、それとも自分達で行くのか。待つ、、、充分に待つ、、、ヨシ、これは自分達が行くシステムなのだろう。Nのリクエストを聞いて、"まだオーダー決まんないのかよ!"と思っていたであろう店員が待つカウンターへ。挨拶は大事だ「へろぉ」。(笑いたきゃ笑え)

食べ物は注文した。飲み物は、アルコールを飲めないNにカフェラテをオーダー。私は折角だからビール飲みたいよね「Beer、、、Pint Beer,please.」あ、銘柄考えてなかったゾ、、、え〜どうしよう、、、あ、そこの注ぎ口にラベルが貼ってある、えーい、それを言ってしまえっ「Budweiser please.」。え、バドワイザーかよ!アメリカのビールじゃんかっ!。(ださ)

冷静になってみれば「イギリスのやつ頂戴」とか「Youの好きなビール」とか言えば良かったと思うのだが、テンパってしまっては後の祭りである。

料金をその場で払って、飲みモノを受け取ってテーブルに戻る(ここら辺の所作も雰囲気で^^;)。やがて、運んで来られた料理−−−お約束のフィッシュアンドチップスとバーベキューチキン−−−には、パンや米の代わりにポテト山盛り。コレが主食のようです。昨日の昼飯も、マッシュポテトでした。

緊張のくじ引き
     昼食を食べ終えて、勘定を済ませて、ホテルに戻る。集合時間までの間に、防寒のためにさらに服を着込む。上半身も下半身もパンパン。部屋の中だと暑い。

集合場所のロビーに下りる。難しい顔して座っている添乗員さんの前のテーブルには、細かく千切った紙切れ。「コレ、何スか?」「スタジアムの席の方が固まった場所でなくて、幾つかに分かれているんで、クジ引きで席を決めます。そのクジ。」

幾多の気苦労の末に(笑)辿り着いた観戦ツアーの、その席を決めるクジ。これまでの人生の中でもかなり重要なクジ引き。しかし、クジ運の無さには自信のある私である。「Nさん、クジ運は?」「宝くじで何回か3000円が当ったことがあるくらい」ガクッ。それでも、"晴れ男"な部分に期待してNにお願いする。「頼みますよ」。

クジの準備は万端なのだが、なかなか全員が集まらない。顔を見せておきながら「ちょっとすみません」とか言って、またいなくなったり。あ〜もう早く緊張感から解放されたいのにっ。

集合時間をだいぶ過ぎて、やっと全員集合。添乗員さんが改めてクジの背景を説明して、代表者が順番を決めるジャンケン。そしてクジ引き。渡されたチケットを見ると「WEST LOWER」「Raw 38」の文字。1階席、38列目?。

スタジアムへ
     あのオバさんの「前回は、とても良い席でしたよ」の言葉に期待していただけに、ちょっとヘコむ「38列目、、、そうとう後ろだなぁ」。私の顔を見てニヤニヤ笑うN、きっとヒドい顔をしていたに違いない。

スタジアムまで送ってくれるバスに乗り込むと、それぞれの席について品評会が始まる。「結構前の方だぜ」と喜んでいるのは、我々を散々待たせた一行。ちっくしょ〜、人に迷惑掛けておいて、と小声で毒づいていたら、「あ、でもチケットの値段は全然安いや」とか言ってる。溜飲を下げる。(笑)

乱暴に言うとロンドンを南西から北東に進むバスだが、ところどころ進まないところあり。キングスクロス駅の前に来たところで、今まで静かだった運転手さんが急に口を開く「ハリー、ハリー」。え、急がないと間に合わないのかしら、と思ったら「ハリーポッター」ですと。ハリーポッターの撮影がこの駅で行なわれた、とガイドしてくれていたのでした。

焦らせんなよ>運ちゃん、、、っていうか、hurryとharryを聞き分けられるようにならんと>自分。

スタジアム到着
     バスは、スタジアムからちょっと離れたところに停車。アーセナルが建設中の本拠予定スタジアムの横で、現場には大きなクレーンが3つ4つ。よく、ハイバリーの近くにそんな土地があったもので。ここら辺、普通の住宅街ですから。

添乗員さんの先導で、スタジアムの入り口を巡回。座席の位置で、結構入り口が違ってくるのである。先ずは、我々「WEST LOWER」組の入り口に連れられる。そこはアーセナル駅を出て、そのまままっすぐ進んだところ。そのまま、反対側の入り口に移動。

道中、売店が並んでいたり、ダフ屋と思しきオッチャンがいたり。チェルシーの青いユニホーム姿も見られるが、圧倒的に赤いものを纏った人の方が多い。イギリスと言えば、ある意味フーリガンの本家(今はドイツとかもスゴいようですが)なので、もうちょっと緊迫した雰囲気かと思ったが、ヤジを言い合っている面々がいるくらいで、案外のどか。それでも、そこかしこに警察官の姿。

時間守らねぇし
     もう一方の入り口に到着。入り口横にはクラブショップもあって、入店待ちの人の列。

バスが渋滞に巻き込まれたせいか、この時点でキックオフまであと1hourを切ったくらい。添乗員さんも判断に迷ったようだが、集合時間を決めて、再度集まることに。と言っても、集合時間まで15min程度では何をするものでもない。とりあえず、スタジアムの正面入り口まで進んでみて、試合前の雰囲気を感じて来ようと。

途中で、試合のプログラムをゲットして(3£)、正面入り口。ここも案外静かで、人が一人やっと通れそうな壁の隙間からスタジアムに入っていく人人人。どこかで見た景色だと思ったら、以前J-Sportsの番組で、ここのスタジアムが紹介されていたのだった。「まさか、本当に来るとはね・・・」感慨もヒトシオ。

良い子なNと私は、ちゃんと時間を守って集合場所に戻るが、やはり集まりが悪い。入り口が反対側である我々は焦るが、戻ってくる気配もなく、探しに行った添乗員さんも戻ってこない。そうこうするうち、Kick Offまで30minを切る。申し訳ないと思いつつ、「WEST LOWER」組も集合場所を離脱、入り口へ向かって走る。

「WEST LOWER」「ブロックQ」
     この時点で、リーグの首位と2位の対戦(アーセナルが2位)、でロンドンダービー。チケットの価格は、かなりスゴいことになっていたらしい(バスツアーでも、そんな話があったが)。チケットを渡されるときに、添乗員さんに「スリにやられたら、もう取り返しつきませんので気をつけてください」と注意もされており、途中何度もその存在をポケットの中で確認した私である。

そのチケットを慎重に取り出して−−−このタイミングでスラれることもあるらしいが−−−、遂にハイバリースタジアムのゲートを通過。ゆったりとスタジアムをウロついてもみたかったのだが、ワォーミングアップの選手を、そして今日のスタメンを早く見たい。迷わずスタンドへ。

「ブロックQ」の入り口から進入すると、煌煌とライトに照らされたハイバリーの景色。こちらはベンチに相対する側で、まさにテレビで見慣れた角度。向かって左のエンドでアーセナル、右にチェルシーが、それぞれをアップ中。このまま10歩程進んでしまえば、柵も無く、まさにピッチに入れる状態。おぉぉ。

「38列目」
     とりあえず自席を確認しようと、入り口横に立つ警備員(か、警官)にチケットを見せると後ろを指差す。ま、そうだろうよ、とステップを上がっていくと、WEST LOWERは全39列であることが判明−−−後ろから2列目である。しかも、頭上に2階席が張り出す形になっていて、グランド全体は見られるものの、高く上がったボールは2階席の庇に隠れてしまう。まぁ、試合を見る分には問題無いし、上がある分、ちょっと寒さが和らいでる感じも。

居場所を確認できたところで、カメラを持って再度前進。グランドの向こう側でダッシュをしているアーセナルの面々を凝視。ミッドウィークのCLでは途中出場だったベルカンプが、ちゃんとベンチに入っているか、スターティングメンバーなのか、、、いた!。列の先頭で、アンリと並んでダッシュを繰り返すベルカンプ発見。やった、スタメンだ!

震える手で、カメラがベルカンプを捉える(お陰でブレブレ写真連発^^;)。夢中になって、静止画と動画で撮っていると、大きな音響とともにスタメン発表。おぉぉ。

スタメン
     今まで気付かなかったのだが、グランドのコーナー2箇所に大型ビジョンがあって、ここでスタメンが紹介。音楽が鳴り、選手の写真が表示されて、以前の試合での映像が出てくる。Jリーグと違うのは、ホームのチームが先に発表されるくらいかも。で、アウェーのスタメン発表は簡素なのは、日英とも同じ。

で、そのスタメン。
[Arsenal]
GK   Almunia
DF   Lauren / Toure / Campbell / Cole
MF   Pires / Fabregas / Flamini / Reyes
FW   Bergkamp / Henri
[Chelsea]
FW   Gudjohnsen
MF   Robben / Tiago / Makelele / Lampard / Duff
DF   Gallas / Carvalho / Terry / Ferreira
GK   Cech

アーセナルのGK、レーマンが外されていることが意外。去年に比べればポカが少なくなったので、良い感じだと思っていたのだが。(いや、実は何かやってくれるんじゃないかと期待していたところもあったり。^^;)

不動のキャプテン、ビエラは累積イエローだったか、ラフプレーへの処分だったかで出場停止中。となるとキャプテンマークは、、、当然ベルカンプ!。

Kick Off
     やがて選手が入場してきて、雰囲気が盛り上がる。先頭は、キャプテンマークのベルカンプ−−−実はスタメン発表の後、ボールを使ったアップの場面でベルカンプの姿が消えていたので、チト不安だったのだが、安心安心。

大きな拍手で迎えられて、アーセナルへの声援が始まる。上に2階席が被っているせいで声がこもって、ほとんど他の音が聞こえない。そんな中、アーセナルが左から右に攻める形でKick Off。応援の声はさらに音量を増して、盛り上がる雰囲気。

視界確保
     選手入場から、観客はずっとスタンディング。勾配のあまりないスタジアムなので、こちらも立たざるをえないのだが、そうすると今度2階席の屋根が上からカブってきて、途端にグランドの向こう側遮断という視界確保が難しい席。どうなることかと不安だったが、試合開始とともに全員着席状態になって、無事グランド全体が見えるようになった。

ここら辺、マナーになっているんだろうが、ゴールチャンスになると、それは忘れ去られて一斉にStand Up!。当然、こちらも立つことになって、少々メンドくさいのだが、試合に入っていくと段々気にならなくなっていくもの。イスは座面を押し下げて座るタイプなのだが、皆が一斉に席を立つものだから、座面が跳ねあがって背もたれに当たる音が地響きのよう。

我々の"38列"と、その前の列には日本人やアジア系の姿多し。ツアー会社に廻して、うまーく稼いでいるんじゃないだろうか。

応援
     前方、やや右手に声の大きな一団があって、応援は彼らにリードされる形が多かったのだが、日本の応援風景と違うのは、彼らが仕切っているわけではないこと。一人の歌い始めに、追従する人がいて、さらに続く人がいて、という感じで自然発生的。だから、スタジアム全体が同じ応援をしているケースは少ない、、、あまりに声が大きくて、他のところの歓声が聞こえていたワケではないが。しかし、声がデカい。声の出ているところが違うみたい。

他に日本と違うのは、個人名を挙げた応援がほとんどないこと。聞き取れた範囲では、アンリに対する応援だけ(聞き取れていないのかも^^;)。

短いメロディで、シンプルなものが多く、それだけに年季も入った感じ。私も、アーセナルと連呼する応援を1つ覚えました。

前半
     「速い!」−−−予想してはいたのだが、ボールの動き、人の動きがかなり速い。アーセナルが流麗にパスを繋いで攻め込んでいけば、あっと言う間にチェルシーのゴール前。ゴール前でチェルシーがボールを奪えば、こちらはアーセナルゴールへ一直線のカウンター。もうホント、ボールを追うので精一杯。誰がボールを受けたのか、誰がフリーの位置にいるのか、なんて見る余裕も無し。見てる側が、この有り様。さそがし稲本も苦しんだに違いない。

「速い!」−−−アンリの加速は滑らか。他の選手が懸命に足を動かしている中で、一人だけしなやかに余裕を持ってドリブルで切れ込んでいく。レッズのエメも速いが、アンリの姿はサバンナを走るチーターのように力むことないストライド。見とれますな。

先取点は、そのアンリから。相手ゴールの左手前、その昔デルピエーロゾーンと呼ばれた辺りよりもちょっと離れたところでボールを受けると、ドリブルに入るかのようなフェイントを見せて、チェルシーのディフェンダーを剥がしたところでドカンとミドルシュート。KickOff直後のゴールにスタンド大爆発。

セットプレーからテリーに同点のゴールを決められたものの、アンリがもう1度。先取点のゴールを決めた辺りで得たフリーキックを、チェルシーが壁を作る前に蹴り込んでゴール、再び勝ち越し。またもや爆発したスタンドは、熱が入りだして、バックパスをすれば「Chiken!」とヤジを飛ばし、中盤でボールを奪われればチェルシーのサポータ席に、ご婦人方には見せられないような手の動きを見せたり。

気がつけば45min経過で、前半終了。2-1でリードの状態に会場からは湧き上がる拍手。

その2点目
     「チェルシーが壁を作る前に蹴り込んでゴール」ということで、つまりはスキをついた形での得点。当然、チェルシーの選手は猛抗議。で、実は私もスキをつかれていたり。(爆)

セットブレーはシャッターチャンス、ってのはサッカーを撮ったことのある人なら分かる話し。私もここでカメラを構えていたのだが、「まだ準備に時間が掛かりそうだし」と視線を一瞬外したところで、アンリがシュートを。あぁぁ。救い?は、Nもシュートシーンを見れなかったと言っていること。

後で知ったことだが−−−プレミアでは、攻め手は審判にプレー中断を依頼しない限りは、いつ蹴っても良いルールになっているのだとか。この場面、アンリは審判に「蹴って良いですか?」と尋ねた上でシュートを打ったらしい。文句の付けようがありまへん。

後半
     チェルシーはドログバを投入してきて後半開始。で、落ち着く間もなく、またもセットプレーからグジョンセンに押し込まれて、再度追いつかれる。ゴールシーンが多いのは良いが、アーセナルに買ってもらわないと、、、気は焦る。

"負けなければ良い"と考えたであろうチェルシーが、ここで引き始めて、カウンター狙いに。一方のアーセナルはパスは繋がるもののどこかギコチなくて、チェルシーエンドにボールを運んでも、簡単に取られて守備に慌てて戻るという感じ。なかなか落ち着かない展開。

後半にもなると、こちらも多少スピードに慣れてきて、ボールに絡んでいない選手の動きも見えるようになったのだが、いやはや皆さん走ります。どこかで抜いているところもありそうなものだけど、特に中盤の選手なんて、味方ボールならゴール前になだれこんでいくし、相手ボールならスペースを埋めるべく、自陣に必死に戻る。ベルカンプにしても、ボールをチェイシングするスピードなんて、かなりのもの。

どちらかが一方的に攻めるという構図にはならず、双方打ち合いの様相のまま、試合は終盤。後半30minくらいだったか、これぞアーセナルというダイレクトパスの連続から、最後ピレスがシュートを打つシーンが、今日一番の決定的シーン。残念ながらゴールは決まらなかったものの、良いものを見せてもらった感じ。

直後、ベルカンプがファンペルシと交代。ベンチに下がるシーンは、カメラでなくて、目に焼き付けておきました。ほどなく試合は「2−2」で終了。アーセナルは勝ち点差を詰められず。

余韻
     終了のホイッスルが鳴ると、選手はそそくさとグランドを後に。Jリーグのチームが見せるようなスタンドへの挨拶は無い。そういうものなのか、それとも引き分けという結果のせいか。ま、我々の席がバックスタンドだから余計にさみしく感じるのかもしれない(メインなら、選手と向き合う格好になれるもんね)。

興奮もしていたのだろうが、「早い」「速い」と驚いているうちに、過ぎていった怒涛の90min。余韻として残るのは、2点は取れたのだが、アーセナルの攻めをチェルシーに受け切られたかなぁ、という思い。完全に崩したのは、得点にこそならなかったものの後半のピレスのシュートに至ったシーンだけ、、、多分。それに引き換え、受けに廻ったときのアーセナルの守備の脆さ。キャンベルがいなかったら(本調子じゃ無さそうだったけど)、もっとタイヘンな結果になっていたかもね。

あんまりゆっくりしていると警備員に追い出される、という話しを聞いていたので、そそくさと前の方に進んでいって、最後にハイバリーを一枚。

ホテルへ
     帰りの集合は思ったよりもスムーズ。皆、上機嫌で試合を振り返っている。クラブショップで買ったユニホームを広げる者有り、、、お陰で、こちらは待たされてヤキモキしてたんですケド、なんて思ってみたり(ま、無事に試合見られたんですから)。

周りの話しを聞いていると、どの席もヒトクセフタクセありそうな席だったらしく、「柱があって見にくかった」とか「(我々とは別の位置なんだけど)グランドがギリギリ見渡せる程度の視界だった」とか。今回のツアー客で唯一チェルシーファンだったオジサンは「チェルシーが点取ったときに喜びたかったんだけど、回りが危ないヤツっぽかったのでやめたんだ」なんて言っておりました。

ところどころで渋滞に捕まりつつ、バスはホテルに到着。

夕食調達
     朝っぱらから出歩いて、相当な距離歩いたし、試合観戦もしたし、とNも私も流石に疲れ気味。時間も8時近くになっていたので、「今日の夕飯は、どこかで買ってきて、ホテルの部屋で食べよう」ということで合意。

"どこか"と言っても、地下鉄の駅のショッピングセンターくらいしかアテは無い。が行ってみると、幾つかある飲食店はおろか、昨日は遅くまでやっていたスーパーさえ閉まっている。「なぜ?」「・・・ひょっとして日曜の夜は、こっちはそういうものなのかも」。がーん。

開いている店はマック以外には、サンドイッチ屋さんだけ。「マック禁止」の決まりになっているので、選択肢は一つ。体が冷えていたので、暖かいお茶とちょっと不思議な感じのサンドイッチ、それにポテトとおいしそうなスポンジケーキを買って、ホテルに戻る。

部屋のある階に着いて、エレベータを出たところで、あのオバサンと会う。「私はホテルのレストランで食べてきましたよ」・・・そうか、その手があったか(アホ)。

珍客登場
     「案外寒くなかった」とか「勝てなかったのが残念だったけど、点の取り合いで良かった」とか、買ってきた食べ物を片手にオバサンと語り合う。「そう言えば、フルハムのチケットは取れました?」「添乗員さんが手配してくれたチケットを、明日取りに行くことになっているんですよ」なんて。

そうこうしていると、オズオズと若い娘さん(ジャパニーズ)が近付いてきて「部屋にある湯沸しポット、イヤな匂いがしませんか?」と話し掛けてくる(オバサンに)。お茶でも飲もうとお湯を沸かしたのだが、2度水を入れ換えて沸かし直してみても良くならない、買った水も無くなったので、エレベータホールの自販機に買いに来たところだ、とのこと。

どうも今日ロンドンに着いたのだが、夕飯を食べようにもお店を知らないし、外は怖いし、じゃぁ持ってきたお茶だけでも飲もう、としても匂いが、、、とトラブル続きでかなりヘコんでいる。あんまり可哀想だったので、「駅に行けば、食べ物を売ってますから、僕等が付いていきますので、一緒に行きますか?」と提案してみる(ホテルのレストランは既に閉店)。ジェントルマンでしょ?。オバサンにも賛同を頂く。

もうスッカリ冷えてしまったであろう食べ物の袋を部屋に置いて、娘さんをエスコート。勝手に「僕等」と言ってしまった私に対して、Nはボソッ「ハラ減ったんですケド」と文句。

エルトン娘
     幸い、サンドイッチ屋さんはまだ店を開けていて、娘さんはなにがしかを買った様子。N(<独身)が親切そうに傍で世話を焼いている様子が面白くて、ちょっと離れた位置からその様子を微笑ましく眺めていた私である。

「食べ終わったら、遊びにおいでよ」とNが(<強調しておこう・笑)声を掛けて、それぞれ部屋に戻る。作られてから、随分時間のたったサンドイッチはおいしかったが、ピリ辛のケチャップをこれでもかと掛けてくれたポテトは、流石に残してしまった。ま、全部いくとカロリー的にマズいでしょうな。

やがて娘さん登場。聞くと、エルトン・ジョンのコンサートを聞くためにロンドンに来た、というのだが、1週間で5回行なわれるコンサート全部に行くらしい。我々がサッカーを見に来た、と話しをすると、「私と似てますね」と言うのだが、、、僕等、2試合ですから。^^;

とりとめのない話しをして、最後に日本から持ってきたお菓子や煎餅を、彼女に渡したである。

今日のジャンケン
     随分時間が経っていたようで、プレミアのダイジェスト番組は既に終わっていたらしい。ザンネン。

「じゃ、そろそろ決めますか・・・」が〜ん、負け。明日は勝って、タイに持ち込まねば。

風呂から出てくると、ソファーで落ちてるNの姿を、またカメラにおさめておく。このまま起こさないで、ベッドを取ってしまおうかとも思ったが、こんなことで雰囲気が悪くなってもイヤなので、声を掛けてNを風呂に入らせる。

その間に、私も眠りに・・・

12月13日(月)「3日目」
  • 「フルハムvsマンU」のキックオフは20:00(!!)。
  • 試合前まで、ロンドンの有名どころを廻ろうという予定だが、試合のチケットを添乗員さんと取りにいかねば。
  • 他のツアー客の皆さんは、この日お帰り。当然、添乗員さんも。
目が覚めてしまって
     チケットを取りにいくのに、添乗員さんと待ち合わせた時間は10時。ということで、この旅で始めてゆっくりとした朝を迎える。

が、時差ボケなのか7時頃には目が覚めてしまう。しばらく横になったままでいたのだが、寝れそうにない。このまま、Nのイビキ寝息を聞いているのもナンなので起きた。そう言えばホテルの周りをあまり知らない、ヨシ散歩に出てみようと決心。

身支度を整えているとNも起き出すが、シャワーに入るという。じゃ、私はちょっと外に出てきます。

ハマースミス
     ホテルと最寄り駅ハマースミスとの距離は、歩いて5minといったところ。これまで、その5minの間だけを行き来しただけだったわけで、改めて駅前から周りを見回してみる。

駅を囲むように太い車道が走っていて、これを右に廻っていくとホテルになる。ホテルの周りはビジネス街といった風情だったが、逆に左に目を向けると、こちらには商店街。ちなみに、昨日昼飯を食べたパブは、太い車道と商店街がぶつかる交差点になる(駅前)。

商店街を歩いてみる。入ってすぐに、やや大き目なショッピングセンターがあるが、他は商店ばかり。開店準備中のお店が多い中開いていた、ショッピングセンター内のベビー用品売り場でヌイグルミを物色。ここも準備中っぽかったが、「Can I buy this one?」と尋ねたら「Sure.」と答えてくれて、無事ゲット。

もう普通の商店街。でも、その中にもメキシコ料理屋とかタイ料理屋、日本料理屋、インド料理屋なんかを発見。

商店街の最後に教会。ここで折り返して、ホテルへ戻る。

再開・チケットゲットゲット作戦
     ロビーで添乗員Sさんと落ち合って、いざ出発。そのチケットショップは、ピカデリーサーカスにあるという。ピカデリーなら僕等は既に徘徊済み。どこの店だろう?Sさん曰く「普通じゃ入らないような店だと思いますよ」と言うのだが・・・。

連れられて行った店、、、そこは前回、目には入ったところだったのだが、ドアは閉まっていたし、そもそもシアターのチケットしか扱っていなさそうな雰囲気だったので、パスした店。(「らいすせんたー」の並びですな。)

が、まだ回転前だったようで入り口はカギが掛かったまま。う〜む。

トラファルガー広場へ
     さて、どうしましょ?−−−Sさん「今日はどうするつもりでした?」。今日ですか、、、市内の有名どころを見て廻る予定でした。「じゃ、とりあえず近場を廻ってから、またここに戻りましょう」そうしましょう。で、向かった先はトラファルガー広場。歩いても10min足らずで到着。

ここは大英博物館の前の広場。Nのリサーチでは、ここに飾られているクリスマスツリーがきれいだ、ということなのだが、明るい時間、曇り空の下のツリーはイマヒトツ。Sさん「私は、クリスマスツリーフェチなんですよね」とポツリ。・・・ちょっと不思議な女性である。

広場の中央に聳え立つ塔の周りには4匹のライオンの像。Nがニヤニヤ笑って「乗るかぁ?」・・・え?。Sさんにカメラを渡して、二人してライオンの背中へ。30過ぎのオッサンが二人でイギリスまで来てこんなことを、、、。

ちなみに周りには現地の中学生達がいっぱい。なかなか背中に上れなかったNがやっと上がると、歓声と拍手を送ってくれました。私は身軽に乗れたんですがね(ほんとよ)。

再開・チケットゲットゲット作戦U
     トラファルガー広場から、ピカデリーに戻る。果たして、チケット屋のドアは−−−開いていた。ほっ。

早速、中に入っていったSさんが話しを始める。が、どうも双方とも表情が渋い。店のオッチャンは何度も首を横に振っている。生憎、目の前の大通りの交通量が激しくて聞き取れないのだが、ま、あまり良い話しにはなっていないことは想像つく。

話しを終えたSさんが言う「まだ手元に無いらしいです。3時に来いですって。」

うほ〜〜、なかなかスムーズには行きませんな。果たして、観戦はなるのか、それとも夢と終るのか、少々不安になる。「ま、最悪の場合は現地でダフ屋と交渉だな」とN。同意。

タイミング良く
     ということで、Sさんを巻き込みながら「市内有名どころツアー」を再開。地下鉄に乗って向った先はビッグベン。

中学の英語の教科書にも載っていた、ビッグベンはテームズ川のほとり。そのテームズ川に掛かる橋の中央辺りからのショットが、よくあるビッグベン写真。早速パチリとやったのだが、ビッグベンと国会議事堂を全部捉えようとするとが画角が足りない。気の済まないNはズンズン橋を進んでいって・・・。

そんなに固執していない私と、そもそもビッグベンに興味も無さそうなSさんでNの帰りを待っていると、目の前にオバサン現れる。スッと差し出された松の枝を、つい手に取ったら「チャリティーチャリティー」と言い出す。その息が酒臭い。ヤラれた、タカリだ。即行モノを付け返して、無視を決め込んでいると、やがて退散(ふー、危ないアブない)。

Nが戻ってきたところで、時刻はちょうど12時。ビッグベンがどんな鐘の音を鳴らすかと、期待して時報を待つと・・・「ゴ〜ン」と12回、まさに質実剛健。華やかだったり、人形が踊り出したりするのかと期待したのになぁ(それはコペンハーゲンでしたかな?)。

ま、でも折角なのでビッグベンの時計の音を聞きながら腕時計の針を12時に合わせ直してみたり。ちょっとゼイタクな気分(<バカ)。

お礼を・・・
     ビッグベンの鐘を聞き終えたところで、そのままの流れでウェストミンスター寺院やホースガーズ(近衛騎兵隊の司令部?)の前をを通って、再びトラファルガー広場に行き着く。

そろそろ昼飯時ですね、何を食べましょうか、みたいな話しになる。我々の掟「マック禁止」「日本食禁止」を説明すると、Sさんも「賛成」とのことで、ガイドブックを眺めつつ目的地を「アフリカ料理屋」に定める。

その店に向かう途中、Nと密談。 N「これだけ、添乗員さんに付き合ってもらうとなると礼をしなきゃならんよな?」、私「そうっすね、どうします?」−−−直接的にお礼とかするとイヤがりそうなタイプなので、『昼飯をゴチそうする』『それを拒否したら、実弾(現金)を渡す』ということにする。

コベントガーデンの辺り
     地図を片手に来たのだが、腹が減っているからか、それともアホなだけなのか、なかなかそのアフリカ料理店が見つからない。あーだこーだ言いながら、やっと見つけるが、お店は開いていない、、、月曜だから?。ちなみに、店のドアから覗き見れたところの雰囲気は、やはり怪しげでありました。(笑)

外に出て、やがて目の前にはインド料理屋が2軒。どっちにしようかと話しをしていると、「ヤスイ、オイシイ」と店員が出てきた。「安いと言われてもねぇ」と言いつつ、そちらに入ることにする。場所はBedfordSt「STRAND TANDOORI」。店の窓には、見慣れた顔、、、またもリネカー。(笑)

タンドリーチキンや何種類かのカレーを食べながら、それぞれの会社やサッカーの話しに花が咲く。「スペインリーグの放送権がWOWOWに取られてしまったので、スカパー系なウチはスペインの観戦ツアーが出来なくなった」とか「日韓W杯のときは、社内でテレビ観戦できましたよ」なんて話し。

その流れで「Sさんて、会社入って何年になるんです?」とさりげなく振ってみたのだが、「それって、私の年齢がバレません?」とピシャリ。げ、バレバレですな。・・・年齢不詳なんですよ、Sさん。

再開・チケットゲットゲット作戦V
     そうそう忘れちゃいけない、我々はまだチケットを手に入れられていないんである。

やはり、オゴられることに抵抗を示したSさんだったが、「これを拒むと、もっと大変なことになりますよ」と脅して、なんとか収まってもらう。そして、今日3回目のチケット屋詣でへ。

「無いよ」、ヤツらはそう言い放ったのである(もちろん英語で)。「その値段ではチケットが廻ってこなかった。ちょっと安過ぎたのさ。」ワタシの聞き取れた範囲ではこう言っていたようである。流石に諦め掛けた私である、きっとNもそうだろう。が、Sさんはメゲない。それは、添乗員としてのプライドか、それとも我々に「90£のチケットを見つけました」とミエを切ったが故に意地か(笑)。我々に、三越のロビーで待っているように言って、猛然と交渉を始めたSさんである。

4時になるかというところ、三越内でヌクヌクしていた我々の元にSさんがやってくる「ワタシの勝手の判断で、110ポンドで手を打ってきたんですが、良いですか」。いや、もうナニも文句はありませんよ、当初の180ポンドよりも全然安いんですし、そもそも日本から手配したら、もっとスゴい値段を言われていたんですから。

チケットゲットゲット作戦完了
     「You are lucky!」、チケット屋のアンチャンはこう言ってチケットを差し出してきた。その目に、"してやったり"の表情を読み取る。ま、でもやっと手に入れられたチケットである、文句を言ってもしょーがない。

チケットを確認してみるが、本物かどうかなんて分からない、信用するよりあるまい。問題は座席の位置。見ると「BLOCK:H1」と書いてある、、、サイドのHブロックなのだろうと読み取る。一応、Sさんに確認してもらったのだが、サイドの席とのこと。ヨシッ、これにて作戦完了。

これから我々以外のツアー客を日本まで添乗しなければならないSさんである、礼を言うのもそこそこに早く戻ってもらう。「あとは、お二人でウマくやってください」と励まされて(?)、地下鉄構内へ消えていったSさんであった。

キックオフはPM8:00。まだ時間がある我々は「ロンドン有名どころツアー」を再開して、ロンドン塔・タワーブリッジ方面へゴー。

この辺り
     実は、高校生の夏休みにゴージャスなヨーロッバ旅行を経験済みな私。そのときに最初に訪れたのもロンドンだったのだが、悲しいかな、そのときにどこに行ったのか、あまり記憶に残っていなかったりする。かなり時差ぼけがヒドかったので、それが原因だと思っているのだが・・・。

で、ロンドン塔とタワーブリッジ(両者は至近の距離にある)は、そんな中でもしっかり覚えていられたところで、地下鉄からも迷うことなく行き着けたのでありました。ただ、辺りはスッカリ暮れていて、ライトアップされている姿は、そのときには見られなかったもの。

閉門時間が近かったので、ロンドン塔は外から眺めるだけにして、テームズ川をタワーブリッジに向けて散策。

ナイスタイミング
     試合の時間もあるので、タワーブリッジ併設の歴史館に入るかどうかを迷いながら、Nとタワーブリッジに上がる。高校生のときは遠くから眺めただけだったので、タワーブリッジを歩いたのは初めて。

車道の両脇にある歩道を進んでいくと、ナニやら黄色のパトランプがクルクルと周りが出す「お、ひょっとして橋が上がるんじゃないか」とN。ちょっと興奮しつつ足早に先に進むと、歩道は通行止め、もちろん車道も。そしてユルユルと橋がせり上がっていって、、、

ライトでデコレーションされた船−−−デモ用か?−−−がそこを通る様子を、延々動画で抑えてみたり(お陰で、まともな静止画が無い^^;)。隅田川に掛かる勝鬨橋と違って、こちらは見事に現役バリバリであります。

そろそろ
     そんなこんなで時刻は5時過ぎ。一旦ホテルに戻って身支度をし直すには、そろそろ良い時間ということで地下鉄へ。車中、夕飯をどうするかという話題になって、何かテイクアウトして、観戦前に済ませてしまおう、ということに。

で行ったのはハマースミスの中にあるベーグル屋。昨日のサインドイッチ屋と同様、ベーグルに挟むものをオーダーしたのだが、なかなか出来上がらないNを尻目に、あっという間に私の注文は戻ってくる。ちょっと得意になってみたり。

ところが、ホテルの部屋で袋を開けてみると、間に何も挟まっていないプレーンのベーグルが、、、。確かに、オーダーのときに店員となにやら遣り取りがあって、適当にフンフン頷いていたのだが、それがこういう結末になったらしい。

涙目になっていたのだろうか、Nが「オレの半分やるよ」と優しい言葉。野菜とベーコンが挟まった、とてもおいしいNのベーグルでありました。(涙)

さぁ試合会場へ
     腹を満たしたところで、再度身支度。何しろ、今日の試合は夜8時のキックオフ。しかも、「あのスタジアム(Craven Cottage)は、川からの風が冷たい」なんて情報を掴んでいたこともあったので、またもやパンパンな姿に。

    まだ完全にパンパンになる前。その姿を撮ろうと、カメラを構えているNに気付く。あ、これはマズいと思った私は、すかさず全身をくねらせてカズダンス。案の上、フラッシュを焚く設定になっていなかったNである、被写体ブレブレの写真にしかならない。危うく、私のプライドが溶けて無くなるところだった・・・。(アホ)
Craven Cottageの最寄駅はやはり地下鉄の「Putney Bridge」。途中、「Earl's Court」で乗り換えとなったが、流石にもう慣れたロンドンの地下鉄である。乗り換え電車に迷うこともなく、Putney Bridgeに到着。車内は思った程、ユニホーム姿のサポータも見られず、案外静か。

ちなみに、Nったら2つ手前の「Fulham Broadway」で降りそうになったかと思えば、「Putney Bridge」で降り損ねそうになったり。ったく。

いざ試合会場へ
     Putney Bridgeの駅前は思ったより暗い。事前に収集した情報では「夜のスタジアム付近は治安が良くない」というのを見たせいか、少々危険な雰囲気を感じる。フルハムサポータ御用達(と思われる)のバーを覗いてもみたかったのだが、安全第一にスタジアムに向かう人の流れに乗る。

先に進むと、道はやがて川沿いにある公園に繋がったのだが、さらに暗い。今は人が多いので不安はないのだが、確かに人気の無くなった頃にここを歩くのは避けたいところ。さらに進むと、少し開けたところに売店とトイレ。明かりがあって安心していると、N「トイレ行ってくるわ」。少々心細くなって、トイレの出口側に立っているポリスマンの横で、Nを待つ私。

公園を抜けて、住宅街に入ると、目の前にフルハムのホームスタジアム「Craven Cottage」が姿を現わす。無事到着。

12月14日(火)「最終日」
  • 帰りに飛行機は、21:00の離陸。
  • ほぼ一日を自由に使えるので・・・。
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