皆さんは家具の修理をやってみたことは有るでしょうか
知識さえあれば意外と簡単に直るものもあります。
シマヤでも修理や家具の具合を見ますが
できれば自分の手でチャレンジしてください。
修理の値段と注意点
まず家具の修理の中でも特に問い合わせの多い桐タンスとイスの
修理について一般的な注意点も含め解説したいと思います。
値段についてはシマヤの場合ですけど、通常はもっと取るところも
多くあります。
@桐ダンスの削りなおし (一さおで平均で14万円程度)
[注意点] 桐ダンスの削りなおしは通常桐ダンス職人が行いますが、
今はそうでない場合があるらしいのです。
CMなどを使い大量に削りなおしの受注をうける所は特に注意が必要です。
実際には削りなおしは行わずに、アルバイト社員がタンスをタワシで洗い
あく抜きし、やすりで磨いて済ますところが有るらしいのです。
見た目には同じような仕上がりに見えるかもしれませんが、すぐに
もとのように黒ずんでくる場合があります。
本当の職人はその気質から手抜きをせずに、細かい所まで気を使います。
しかし利益重視で、請け負っている業者はプロの職人に言わせると、
素人のおっつけ仕事で、細かいところはぜんぜん修理になっていないと
言います。
桐ダンスの削りなおしや修理がちゃんと出来る職人は数少ないという
ことを覚えておきましょう。
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[うんちく]
古い桐タンスはすべてが総桐タンスとは限りません。
戦後に作られた桐タンスは逆に総桐のタンスは少ないのです。
桐ダンスのランクは通常10ランク程度に分かれますが、皆さんが総桐だと
思って使っている古いタンスのほとんど9割以上が、このうち三方桐と四方桐
と呼ばれるものです。
要するに桐を目に見える部分だけに使い、残りは杉の木を使用するものです。
昔は腕の立つ桐職人のみが、総桐のタンスを作り、見習い小僧は練習用に、
三方桐と四方桐をつくりました。そういう訳で、練習用の三方桐と四方桐の
方が圧倒的に世に出回る数は多かったのです。
そんな桐タンスでも昔は給料の3か月分位するのはあたりまえでした。でも
現在、三方桐と四方桐は桐タンスとしての商業価値は残念ながら殆ど
あり
ません。
実用面やタンスの価格にみあった価値で推し測るなら、新しい桐タンスを買
った
ほうが安い事になります。
しかし、実際には使い慣れた桐タンスには値段にならない愛着や思い出が詰
まっているものです。
たしかに買うよりも安い値段で削りなおしは出来ますし、転売して商売をするの
でなければ個々で使うにはもんだいありませんので、その辺をよくお考えになっ
た上で、削りなおしの是非を検討しましょう。
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(有)島屋タンス店
住所:川崎市高津区溝口2−14−6
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