家具の修理のページ

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皆さんは家具の修理をやってみたことは有るでしょうか
知識さえあれば意外と簡単に直るものもあります。
シマヤでも修理や家具の具合を見ますが
できれば自分の手でチャレンジしてください。


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引出し底板の修理

ご使用家具の引出の底板がぬけてしまった経験はないでしょうか。
ボンドをつけて釘を打ち直すだけでも一応直りますが、ちょっとした
材料があれば、格段に丈夫になりますので試してください。


引出しの修理


その1 構造

引出しの構造には幾つか種類がありますが、大きく別けると、ベタ底と
アゲ底の2種類があげられます。
しかし、ベタ底は、桐タンスや婚礼ダンスなど一部の家具にしか適用され
ていません。多くの家具はアゲ底仕様だと思ってください。

     A図                 B図      
 

上の二つの図は、アゲ底仕様のものを、引出しを引き抜いて後ろから
見た図です。
この構図だと分かりませんが、右の図(B図)は、先板にも底板用の切り
込みが入った構造で、左の図(A図)と同様、底に手を回せば、持ち上がっ
たように感じられますので実物ではすぐにアゲ底だと解ります。

そしてこのような構造のものは長年使うことにより、床板のベニヤが重さ
で曲がり溝から外れたり、又は、床板をおさえている釘やホチキスが抜
けたりして床板が開いてしまったりします。


その2 補強

下の2つは実際に床板が開いてしまった様子を写真にしたものです。
このような場合、釘を打ちなおしても、また底がぬける可能性があります。

 

何か適当な板があれば、それを補強材として使用します。なければホーム
センターや金物店などで、数百円で手に入るので、釘などと共に購入すると
よいでしょう。

     C図                 D図      
 

上の図に補強材(赤いライン)を取り付けたものが下の図になります。

C図のタイプの構造では、E図のように、縦に補強材を取り付けます。
木工用の白いボンドで貼り付け、前板と先板に釘が効くように斜め45度位で、
金槌で打ち込みます。

D図のタイプのものは、F図もしくはG図のように、補強材を補います。
F図では、前板にたいしては、斜めに釘を打ち、先板の方は垂直に釘を打ち
込みましょう。
G図では、基本的には、垂直に釘を打ち込み先板に直接効くようにします。
端の部分では、斜めに釘を打ち、端板に対して釘が効くようにしましょう。

     E図                 F図      
 

     G図


牛と木


注意点

補強材を釘で止めるとき、前板などに対しては、下の図のように斜め45度で
端から5mm位離した位置から釘を打ち付けます。

釘は短すぎると効きませんし、太すぎると板が割れてしまう事があります。
十分に注意しましょう。



実際に補強をしたものが、下の写真です。こういった工作や修理に自信の無い
方は、修理にだすか、器用な人を見つけましょう。

 





[連絡先]
(有)島屋タンス店
住所:川崎市高津区溝口2−14−6
メール:shimaya@p07.itscom.net   ←メールの方はココをクリック
電話番号:044-822-2750  
FAX:044-822-2761   

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